今回は半年講座の中でもメインとなる、「模擬講義とそれに対するフィードバック」がテーマ。
学生は自分のテーマで10分間の模擬講義を実演し教授陣がそれに対してフィードバック。
個人的には「極めて重要な回」と位置付けるものです。
彼らが実際に現場で行うであろう講義内容のため、画面や詳細の情報をここで明かすことはできません。
ただ、極めて難しく異質な環境の中で、全員よく頑張って実演をしてくれたと思います。
まずは感謝したいと思います。
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せっかくなので、なぜ私が「極めて重要な回」と考えているのか、少しばかり持論を。
興味のある方は最後までお付き合いください。
実は私の妻もプロの研修講師として全国を駆け回る活動をしています。
身内だからでは決してなく、私より優れたスキルをたくさん持ったトップクラスの講師です。
まったく違う分野で、しかも指導スタイルも違う。
しかしそんな彼女と私に共通点があります。
それは、、、
駆け出し(?)のころ、師匠となる人あるいはコミュニティにおいて徹底的に厳しく、模擬講義&フィードバックを経験した
という点です。
私に関して申し上げると、自分の話す姿をビデオカメラで撮影し、それを直視させられます。
当然ですが、愕然とするほど話がつまらなく下手くそ。
もう見ていられません(苦笑)
そして立ち振る舞いや話し方、内容まで、徹底的にダメなところを指摘されます。
未熟ながらも一生懸命に準備して模擬講義に臨んでいる立場としては、全てを「破壊」されたような気持ちになります。
本当に、それは厳しい指導だったと思います。
一方で、なぜ師匠が厳しく指導したかもわかっていました。
私が腹を括って、本気で、研修講師として食っていくと決めたことを知っているからです。
私自身もはっきりそう表現していましたから。
だから師匠にしてみれば、何が何でも深沢真太郎さんの能力を引き上げなければと思ったに違いありません。
本気さは、いい意味で伝わるのでしょう。
いま思えば、あれがあるから今の自分があると自信を持って言えます。
この記事を読む人の中には、これから講師や指導者を目指す人もいるかもしれません。
僭越ながらお伝えすると、大事なのはあなたがする授業は思ったより相手に伝わらないこと。
そして思いもよらない見方をする人がいること。
それを言語理解ではなく体感すること。
いい講師とそうでない講師の違いは、この経験をスタートの段階でしっかりしたかどうかの違いです。
だからデモ講義をやりフィードバックをもらう人ほど、いい講師になるのです。
私の妻を見ていても、彼女は生まれ持ったセンスや能力で仕事をしているわけではなく、
正しい訓練を受けた人だとすぐにわかります。
これから講師をしたり指導者の道を選ぶ人はこの事実をぜひ知っておいて欲しいと思います。
本日の模擬講義において私からフィードバックした内容の抜粋です。
読まれても支障がないよう簡素化しています。
———————-
「問い」と「用意した事例」のつながりが?
なんだったのかがわからないまま講義が先に進んだ
資料が読みにくい
せめて学習者にじっくり読ませる時間が欲しい
流れ(手順)の研修ならば、実際の流れ(手順)を示して欲しい
時間感覚を持って(10分オーバー)
他にもっとわかりやすい言葉はないでしょうか? ピンときにくい言葉ですね。
どんな構成なのか、流れなのか、冒頭で説明が欲しいと思いました。
「すいません」が口癖←できれば治したいですね
「他業界の事例を自分たちに置き換える思考」がとても重要であることを前半で押さえたいかも。
このプログラムのオリジナリティや新しさはあるでしょうか?
「精神論ばかり」と捉えてしまう人にどう指導していく?
メリットをはっきり結論として伝えて欲しい
で、明日から具体的に何をすればいいのでしょうか?
失敗してもらうことが重要なので、まずは何も教えずにやってもらうのはアリ?
体験型ワークショップなので、途中に学習者に声がけをすると楽しい。
最初と最後に伝えるメッセージはプロらしくシャープなものを。(でも内容は楽しく)
———————-
これらに共通するのは
①もし自分がそのセミナーの学習者だったら「ぶっちゃけ」どう思うか?
②その先生が現場で嫌な想いをするとしたらどんなことが考えられるか?
③その先生がおそらく想定していない視点や捉え方は?
という視点です。
何がいいフィードバックで何が悪いフィードバックか。
それは私にもわかりません。
勉強中です。
ただ、少なくともかつて駆け出しの頃の私に厳しいフィードバックをしてくださった師匠たちには、この視点があったように感じています。(今ならそれがいかに重要かもわかる)
どなたかの参考になれば幸いです。
BEU(ビジネス教育大学)第1期( DAY5)も残すところあとわずか。
私自身もとても学びになっています。
ありがとうございます。
余談
第2期生の募集を開始しております。
無料説明会を予定しておりますので、ぜひお気軽に参加ください。
https://business-mathematics.com/seminar/48
https://univ-business-edu.com/
私と飯山教授との対談も参考になると思います。
ぜひ。
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