深沢真太郎のひとりごとblog 

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【研修事例】「まだ間に合うよ」というメッセージの重さ 〜株式会社ニチレイ・オンライン講演会「データ活用入門」〜

指導実績の共有です。
企業のマネジメントや人材育成担当者、特にDX人材開発の推進者などは参考にしていただければと思います。

 

先日は株式会社ニチレイさんにうかがい、社内のオンライン講演会にスピーカーとして登壇してまいりました。
DX推進をミッションとする部門からご相談いただき、まずは「動機付け」「きっかけづくり」を目的にお手伝いさせていただきました。

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いきなり本題から外れますが、ニチレイさんの製品には大変お世話になっております。

特に冷凍のチャーハンとか。
あとは意外に(といっては失礼?)ブロッコリーが実にいい仕事をしてくれます^^
いつもありがとうございます。
そしてこれからもお世話になります♪
————————-

 

今回のテーマはデータ活用の入門。
ただし分析スキルなどの話はほとんどすることなく、「なぜいまデータ活用なのか」「具体的に何を求められているのか」を理解してもらうことに主眼を置き、90分ほどのオンライン講演会をご提供しました。

 

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ニチレイさんの参加者は非常に意欲が高く素晴らしい皆様だったと思います。
(私も数多くの現場を経験しているからこそ比較もできます)
「正しい危機感」を持っている方は、今からでも変わることができるし、まだ間に合います。
そんな方々に何かヒントやきっかけが提供できていれば嬉しいです。

 

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私の著書「徹底的に数字で考える」(フォレスト出版)の進呈を参加者特典にもしていただき、大変ありがたいことです。
DX推進部門の皆様の想いと専門家のコンテンツ。
この2つが組み合わさってはじめていい仕事になります。
素晴らしい企画であったと思います。

 

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さて所感も兼ねて、大事なことをひとつだけ。

 

「できている」と「できていない」の間にあるもの

「知っている」と「知らない」の間にあるもの

 

白か黒か。
0か100か。
アリかナシか。

みたいなことと同じように、私たちはつい「できている」か「できていない」かのどちらか、「知っている」か「知らない」かのどちらか、と思い込んでしまいます。

しかしこの2つの間にはある概念が存在します。
実は多くのビジネスパーソンはそのことに無自覚であったりします。
それは何か。

 

できているつもり(本人はできていると思っているけど実際はできていない)

知っているつもり(本人は知っていると思っているけど実際は知らない)

 

そうなんです。
できている人とできていない人の間には、できているつもりな人がいます。
知っている人と知らない人の間には、知っているつもりな人がいます。

実はこの「つもり」がもっともタチが悪い。

「できている」なら誰も文句はありません。
素晴らしいことですから。

「できていない」もいいことです。
なぜなら自分はそれをできていないと自覚しているということは、「できている」にたどり着く可能性があるからです。
何事にも言えることですが、「できている」はまず「自分ができていない」と認めることが一歩です。
だから「できていない」も素晴らしいことなのです。

 

しかし、「できているつもり」は最悪です。
実際にできているわけではないし、かつ自分ができていないことに気づいてもいないからです。
一刻も早く、「できているつもり」「知っているつもり」の人はそのことに気づく必要があります。

 

今回のような入門編の研修やワークショップに参加する人たちは、自分が「できていない」「知らない」ということに気づいている人です。
それだけで素晴らしいと思います。
このような人はまだこれから変わる可能性があります。
まだ、間に合う人たちです。

しかしそうでない人の多くは、「できているつもり」「知っているつもり」な人です。
例えば入門編といった初学者向けの本や研修の内容をバカにする人はほぼこのタイプ。
残念ながら、その人たちは間に合わない人と言えるでしょう。

 

企業などにおいて人材育成や組織開発のことを考える人たちにひとつお伝えすることがあるとするなら、いかに「できているつもり」「知っているつもり」な人たちにそれを気づかせることができるかが勝負だということでしょうか。
入門編なるものを企画したとき、それに参加する人たちに対してポジティブな意味づけをすることも重要です。
しかし一方で、入門編に参加しない人がいるということは極めて危険なサインであることも知っておくべきでしょう。

そういう意味で、私は企業さんからのご相談に対してはまず「入門編」を企画することを推奨しています。
それを実施したときの反応がその企業の実態を見事に表現するからです。

「入門編」をやってみることでわかることがたくさんあります。
ある意味ではリトマス試験紙のようなものかもしれません。
今回のニチレイさんの取り組みもまさにそのような意味づけになったはずです。
人材育成担当者の方は、そんなアプローチもひとつ検討してみてはいかがでしょうか。

 

最後に。

この記事はいろんなビジネスパーソンが読まれるものかもしれません。
もしよかったら自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。
自分は「できているつもり」「知っているつもり」になっていないかと。
おそらくあなたの周囲にそのことに気づかせてくれる人はいません。
おそらくあなたの会社もそのことに気づかせてくれるほど余裕はありません。
あなたが自分で気づくしかないのです。

 

今回のニチレイさんの案件。
事前の打ち合わせにおいて担当者様からこのような発言がありました。

 

データとか数字とかを活用するというテーマはどうしても苦手意識がある。
だからなかなか自分ごとにしてくれなかったり、逃げてしまう従業員も多い。
でもそんな彼らに危機感を煽るというよりは、「まだ間に合うよ」といったメッセージを届けたい。

 

まだ間に合う。
とても重い言葉だと思います。
従業員に対する愛を感じます。
人を大切にする会社だとも思います。

だからこそ、お手伝いができて嬉しく思いますし、これからもこのような企業さんの力になりたいとも。

頑張ります。

 

 

 

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