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「指導者の集団」を作っている意味 〜ビジネス数学インストラクター〜

集団を作る意味ってなんだろう。

集団という言葉はちょっと硬いかな。

コミュニティと表現した方が通りがいいのだろう。

「コミュニティ」と呼ばれるものは世界に数多ある。

1万人いる会員組織もコミュニティでしょうし、3人で構成されるアーティスト(例えば「いきものがかり」とか)もある意味ではコミュニティと言えるかもしれない。

 

私の話。

 

ビジネス数学インストラクター制度を創設して3年が経つ。

簡単に言えば、ビジネス数学を指導できるインストラクターの養成を始めたということだ。

そしてそれは、そのインストラクターのコミュニティが生まれることも意味する。

 

 

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いま私はこのコミュニティを作って良かったなと心から思う。

各自が積極的に発信し、集まり、新しいものを創造し、それぞれの現場で「教える」にチャレンジしようと頑張っている。

とても気持ちの良い人たちです。

何かを強制することなく、それぞれのペースで、明るく楽しく、でも品質には厳しく。

そんなチームになりつつある。

素晴らしい先生方(仲間)に恵まれた。

指導者の集団という意味でようやくスタートラインに立ったところと言える。

 

 

(参考)
これからの時代に必要な「指導者集団」の姿 〜祝・ 第10期ビジネス数学インストラクター認定者〜
https://business-mathematics.com/blog/archives/5838
(参考)
ビジネス数学指導者養成スクール
http://www.business-mathematics.or.jp

 

 

 

再びこの問いが浮かぶ。

 

コミュニティを作る意味ってなんだろう。

 

一般的には人脈を作る、学び合う、切磋琢磨する、相乗効果を作る、拠り所にする、、、、そんなところが挙がるのかもしれない。

もちろんこれらの答えにはすべて同意である。

しかし私はあえて数学的に表現してみたい。

 

足し算(+):不足しているものを補える

掛け算(×):異質なものが組み合わさることで新しい(面白い)ものが生まれる

割り算(÷):メンバーで分割する、配分する、シェアする

 

数学的というよりただの算数の話。

コミュニティを作る意味はこんなところだろう。そこで当然この疑問が生じる。

 

「あれ、引き算は?」

 

引き算とは文字通りマイナスを意味する。

足し算や掛け算で何かが増えることは歓迎するし、その増えた何かをみんなでシェアすることも重要だ。

しかし、コミュニティにおいて唯一の「悪」がマイナス、つまり引き算である。

 

引き算(−)だけは不要。

 

これが私の考え方である。

先日、あるインストラクターを事実上の除籍にした。

かつてこのビジネス数学インストラクター制度を見つけてくださり、興味を持ってくださり、決して少なくない経済的な投資をしていただき、認定講師になられた方です。

一緒に頑張っていきましょうと約束した方です。

 

誠に残念ですが、ある理由により除籍にしました。

コミュニティを預かる代表理事として曲げられない信念があるからです。

 

私も職業柄、たくさんの「大人」を見てきています。

リアルの講座はもちろん、昨今はオンラインがほとんどですが、画面を通じて「大人」の姿をたくさん観察してきています。

人材育成を使命とする研修講師にとって参加者を観察することは重要な仕事ですから。

しかしそのような仕事を何年もしてきたがゆえに、ちょっと観察することでいろんなことがわかってしまいます。

これは育成に従事する方であればよくわかることでしょう。

 

他のメンバーに悪い影響を与える者は、そのコミュニティの質を下げます。

コミュニティに入る以上は、「自分だけ」ではなく「みんな」という発想が必要です。

自分が「みんな」に影響を与えることも知っていないといけない。

そもそも「自分だけ」でやりたければ、文字通り自分だけで講師業や教育活動をなさったらいいわけです。

わざわざコミュニティなどに入って他人を巻き込んだりする必要はない。

それができるならそれが一番いい。

講師という活動はひとりでもできるから。

 

しかしそれでもコミュニティに入る以上、「引き算」だけは許されません。

コミュニティにマイナスの機能だけは要らないのです。

 

しかし、いいコミュニティであり続けるためにはある意味で引き算は必要なのでしょう。

引き算とは何かを捨てることと同義です。

ファッションや美容の世界では「引き算コーディネート」「引き算メイク」などという言葉も存在する。

引き算とは、何かを捨てることだ。

いいコミュニティであり続けるためには、マイナスになるものは捨てることが必要。

 

引き算は不要だけど、一方では必要である。

 

正確に言うなら、メンバーの皆様は引き算してもらっては困るが、そのコミュニティを預かるリーダーには引き算が仕事になることもある。そういう話だ。

 

私もまだまだ勉強段階ですが、これからも妥協なくマネジメントをしていきたい。

妥協が生じた瞬間に、その教育テーマや指導者の品質が落ちます。

それは必ずどこかで誰かを不幸にします。

そんなこともいまのコミュニティで先生方に伝えていきたい。

このインストラクター制度を立ち上げた当初にたくさん言われた「深沢先生は厳しい」という言葉は、きっとその通りなのでしょう。

ただし誤解されたくないのは、私は品質には厳しい人間ですが、人には優しいということです(笑)

 

「指導者の集団」は、人には優しく、品質には厳しい集団でなければならない。

 

除籍にした先生も、ビジネス数学インストラクターであることに変わりはありません。

願わくばどこかで誰かの役に立つ教育者になられることを心から願います。

 

 

 

 

 

 

 

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