深沢真太郎のひとりごとblog 

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【所感】「数学を教える先生」と「数学を通じて何かを教える先生」〜選択肢があることの豊かさ〜

 

どちらが正しいかという話ではありません。

どちらが優れているかという話でもありません。

どちらも必要ですよね、という話です。

 

都内にある某女子大学のキャリア支援講座。

事前に収録しオンデマンドで学べる形式。

全12回の講義がすべて収録完了しました。

学生に会えないのは残念ですが、講義の内容や目的によってはライブ型である必要はない。

いやむしろライブ型でなくいつでも繰り返し視聴できる型の方がいいこともある。

少しでも学生さんのヒントになるメッセージが伝われば嬉しい。

 

 

さて、私は講義の最後にこんなメッセージを学生に向けて発しました。

(講義資料の一部もお見せします)

 

—————————————-

この講義では何を学んだのか。

算数や数学を学んだのではありません。

それを通じて、あることを学んでいたのです。

算数や数学は数字と論理を使います。

数字は言語です。

ゆえにシンプルに表現すれば、私たちは言語と論理の使い方を学びました。

その目的は? 

何度も申し上げたように、あなたの人生のためです。

就活のためじゃない。

大学の単位のためじゃない。

人生のためです。

 

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皆さんが認識している算数や数学の授業。

そこで学んだ知識のほとんどは、10年後の人生で使いません。

二次方程式の解の公式は使わないし、速度の計算もすることはないでしょう。

しかし10年後、20年後、、、、

言葉と論理を使って考えたり、コミュニケーションすることは間違いなくしています。

数字と論理は、世界中どこに行っても同じように使えます。

「100」という言語は世界中どこに行っても同じ「100」です。

三段論法は世界中どこに行っても伝わる手法です。

皆さんは算数や数学を学んだのではありません。

それを通じて、あることを学んでいたのです。

—————————————-

 

 

この記事を読んでいる人の立場は実に様々でしょう。

 

学ぶ側の人。

学ぶ場を作る人。

教える人。

 

それぞれがある視点を持っておくことが重要だと思います。

ある視点とは、2分割する視点です。

 

例えば学ぶ側の人。

 

あなたは「数学を学びたい」のか、「数学を通じて何かを学びたい」のか

 

そういう視点を持っているでしょうか。

数学を学びたいなら、優秀な学者に教えてもらえば良いでしょう。

しかし数学を通じて何かを学びたいなら、その相手はもしかしたらその優秀な学者ではないかもしれません。

 

逆に教える側の人。

 

あなたは「数学を教えたい」のか、「数学を通じて何かを教えたい」のか

 

これはとても重要なことです。

単に数学を教えたい人は、単に数学だけを愛している人でしょう。

一方で数学を通じて何かを教えたい人は、おそらく人間を愛している人でしょう。

愛しているものが違うのです。

 

学ぶ側と教える側のマッチング。

ここが間違っていると、誰も幸福にならない時間が生まれます。

このミスマッチがいろんなところで起こってはいないだろうか。

だから学ぶ側も2者のうちどちらなのかをはっきりさせる必要があり、

教える側も2者のうちどちらなのかをはっきりさせる必要があります。

 

上述したキャリア支援講座は明らかに「数学を通じて何かを教える場」です。

なぜなら、キャリア支援だからです。

学者やオタクを育成する場ではないからです。

そしてそれを学んだ側もわかっていることが重要です。

だから私はそのことを、最後に学生にもしっかりメッセージとして届けました。

 

数学を教える先生

数学を通じて何かを教える先生

 

2種類います。

どちらが正しいかという話ではありません。

どちらが優れているかという話でもありません。

どちらも必要ですよね、という話です。

 

そして、数学教育には2種類あり、そして選択肢があるということです。

いつも申し上げることですが、選択肢があることはとても豊かなことです。

これから数学を学ぶ若い人たちに、「あなたには選択肢があるんだよ」ということが伝わるといいなと思う。

 

そうなるように、私にはまだやらなければならないことがたくさんある。

ビジネス数学インストラクター制度などはまさにその活動のひとつ。

少しずつですが同じ考え方の先生(先生候補)が集まってきました。

 

「数学を通じて何かを教える」

 

こちら側の方は、ぜひ一緒にやりましょう。

新しいものを世の中に創造していくことは、とても楽しいですよ。

 

 

 

 

 

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