ビジネス数学の専門家、深沢真太郎です。
多摩大学で講義(非常勤)を担当して2年。
今期も終了しました。
150名近い学生に90分間でできることなんて、たかが知れています。
だからこそ、社会に出たとき本当に大切になることをしっかり伝える。
そうでなければいけません。
この半年で、多摩大学の学生達には何を伝えられただろうか。
彼らの10年後が、心身ともに満ち足りたものであることを祈るばかりです。
さて、今回は「大学での教育」についてお話をしたいと思います。
「大学は、就職予備校ではない!」
「大学は、あくまで学問をさせるところだ!」
教育業界でよく登場する論述です。
角度を変えれば、見え方も変わる。
この議論はもっともだと思います。
深沢の意見。
おっしゃる通り。でも、だからといって
「大学は、あくまで学問をさせるところだ!」
という主張には、頷けません。
「大学は、社会で通用する人を育てるところ」
これが私の答えです。
だって、学生は「勉強できるようになること」がゴールじゃないでしょ?
自分らしく生きていくために学ぶんでしょ?
普通なら、20代前半で誰もが社会に出るんでしょ?
ですから、すべての教育機関は、
学問と社会をリンクさせ、社会で生きていくための術を学生に伝えないといけない。
当たり前のこと?
そう、当たり前のことです。
でも、大学などではこの当たり前のことをしていない者がいる。
「担当教授の授業はつまらない」
「数学なんて大嫌いだったけど、深沢先生の講義を聞いてビックリした」
「やっと、数学とかも仕事で使えるものなんだということが理解できた」
「深沢先生は、礼儀とかそういうことも教えてくれた」
すべて、学生の生の声です。
大学等にいらっしゃる教授の半分は、おそらく「研究者」です。
「研究者」は、教育のプロではありません。
あくまで、特定の専門分野を研究する専門家です。
学生にメッセージを発するべきは、
「研究者」ではなく「教育者」であるべき。
これが、私の自論です。
「研究者」に囲まれている学生は、不幸だなと思う。
もっと、いい「教育者」に出会えるといいなと。
教育者を必要としている大学や企業の方、
ぜひご連絡ください。
本当の「数字や論理の教育」、一緒にやりましょう。
深沢真太郎
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