<新刊>
そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?
〜考える力が身につく「数学的思考」の授業〜
深沢真太郎/日本実業出版社
1,512円(税込)
12月2日配本予定
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ビジネス数学の専門家、深沢真太郎です。
本日は会食(ランチ)1件、某ビジネススクールさんと企業研修の打ち合わせ1件。
外出前にこの記事を書いています。
私は、「計算しない問題」をとても大切にしています。
たとえば大学生へレポートを課すときも、必ずこのエッセンスを入れるようにしています。
一例として、
なぜ私たちには「%」という数字が必要なのか、あなたの考えを説明せよ。
そもそも、「平均」って何なのか、あなたの考えを説明せよ。
まあこれはさすがに簡単過ぎますが、
この記事を読まれているあなたにイメージは伝わったでしょう。
なぜこんな問いが大切なのか。
「%」の計算は誰でもできるんです。
消費税の計算だってできるし、10%は少ないけど90%は多いってこともわかる。
でも、なぜ「%」が重要なのかはよくわかっていない。
「次のデータの平均値を求めよ」という問題なら、誰でも計算して正答を出せる。
エクセルに関数を打ち込めば、難なく正答を手に入れることもできる。
しかし、「平均」の意味を尋ねると途端に答えられない。
「だいたい真ん中?」
「ボリュームゾーン?」
ビジネスパーソンですら、そんな曖昧な(?)答えがほとんどです。
これらの事実から導かれる結論はたった1つ。
大人が、作業者になっていると。
%の計算は単なる作業です。
平均値の計算も単なる作業です。
意味や本質もわからず、言われた通りの作業をこなす。
そんな大人を増やしているだけでは? と。
ダメですよね。
だから、私は「計算しない問題」を大切にしています。
自ら思考できること。
そもそもの定義を気にすること。
本質をつかむチカラを持つこと。
作業者は、これ以上いらない。
深沢真太郎
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