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ビジネス数学 私が「計算しない問題」を課す理由

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深沢真太郎/日本実業出版社

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ビジネス数学の専門家、深沢真太郎です。

 

本日は会食(ランチ)1件、某ビジネススクールさんと企業研修の打ち合わせ1件。

 

外出前にこの記事を書いています。

 

私は、「計算しない問題」をとても大切にしています。

 

深沢真太郎

 

たとえば大学生へレポートを課すときも、必ずこのエッセンスを入れるようにしています。

 

一例として、

 

なぜ私たちには「%」という数字が必要なのか、あなたの考えを説明せよ。

 

そもそも、「平均」って何なのか、あなたの考えを説明せよ。

 

女子大学

 

まあこれはさすがに簡単過ぎますが、

 

この記事を読まれているあなたにイメージは伝わったでしょう。

 

なぜこんな問いが大切なのか。

 

「%」の計算は誰でもできるんです。

 

消費税の計算だってできるし、10%は少ないけど90%は多いってこともわかる。

 

でも、なぜ「%」が重要なのかはよくわかっていない。

 

「次のデータの平均値を求めよ」という問題なら、誰でも計算して正答を出せる。

 

エクセルに関数を打ち込めば、難なく正答を手に入れることもできる。

 

しかし、「平均」の意味を尋ねると途端に答えられない。

 

「だいたい真ん中?」

 

「ボリュームゾーン?」

 

ビジネスパーソンですら、そんな曖昧な(?)答えがほとんどです。

 

これらの事実から導かれる結論はたった1つ。

 

大人が、作業者になっていると。

 

%の計算は単なる作業です。

 

平均値の計算も単なる作業です。

 

意味や本質もわからず、言われた通りの作業をこなす。

 

そんな大人を増やしているだけでは? と。

 

ダメですよね。

 

だから、私は「計算しない問題」を大切にしています。

 

自ら思考できること。

 

そもそもの定義を気にすること。

 

本質をつかむチカラを持つこと。

 

作業者は、これ以上いらない。

 

深沢真太郎

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