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研修事例:「数字で語れる」データ分析入門DAY2

昨日は某大手企業にてリモート形式の終日研修。「数字で語れる」データ分析入門DAY2

 

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DAY1の内容についてはこちらで詳しく

 

さて今回のDAY2のテーマは「デリバリー」

すなわち上司や経営トップや重要な顧客に数字ベースで伝える仕事。

いくら高度な専門知識を持ち分析技術に長けていても、「ビジネスコミュ障」では仕事は進みません。

 

そういう意味で、世の中にいる偉い人たち(?)が声高に叫ぶ「理系人材の育成」の中に、ぜひともコミュニケーションというテーマも入れて欲しいものです。

 

参考:サイエンスコミュニケーション

https://ja.wikipedia.org/wiki/サイエンスコミュニケーション

 

 

この研修の終了後、参加者のおひとりから面白いご質問をいただきました。

 

「Aの効果をBの1%と仮定する」みたいな説明をするとき、

この1%の正しさ(もっともらしさ)をどう説明するかで悩む。

何かいいアプローチはないか?

 

なるほど、よくわかります。

これもまさにコミュニケーションの話ですね。

 

ビジネスにおいては、1%とするのか3%なのか5%と仮定すべきか的な議論に正解はありません。

ビジネスでは「論文に書けるような科学的根拠やエビデンスがないのでやりません」は通用しません。

正解かはわからないけれども、施策をしてPDCAを回すことで成果を手にする。

それが仕事です。

 

では何が重要になるかというと、「いかに正しそうに伝わる言葉を選ぶか」になります。

つまりデータサイエンスや数学の範囲ではなく、コミュニケーションの範囲になるのです。

ちなみに先程の質問に対する私の答えはこうです。

 

アプローチは3つある。

ファーストチョイスは、その伝える相手の基準や感覚を数値化する

セカンドチョイスは、他業界や他社の事例をモデルにして妥当性を主張する

サードチョイスは、その仕事に精通している者だけで各々の主観を数値化し、その平均値を採用する

 

ご納得いただけたようでした。

難しいテーマではありますが、多少強引にでも説得材料を数値で作りデリバリーする。

ビジネスパーソンに求められることです。

 

あらためて、私の活動であるビジネス数学とは指導の難易度が高い教育だなと痛感する。

数学的要素という非人間的なものと、コミュニケーションという極めて人間的なものとを融合し、最適と思われるものを伝え続けなければならないからです。

まだまだ私がやらなければならないことは多い。

そう感じます。

 

ともあれ、素晴らしい研修でした。

もちろんその要因は主催側の事務局、テクニカルサポート、何より参加者の高いリテラシーと意欲に他なりません。

ありがとうございました!

 

本研修 DAY2はこちらのプログラムをベースに構築されています。

ご興味ある企業様はいつでもお気軽にご相談ください。

 

【集合型研修】

講師育成のプロが教える「リモート時代の伝え方」『短時間でわかりやすく説明する技術』

【 集合型研修】

メッセージが伝わる!人が動く!仕事が獲れる!『数字で伝える・説得する技術』

 

 

 

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深沢真太郎

ビジネス数学教育家。数学的なビジネスパーソンを育成する「ビジネス数学」を提唱し、述べ1万人以上を指導してきた教育の第一人者。世界中の学校と企業で「ビジネス数学」が学べる世の中にすることを使命としている。日本大学大学院総合基礎科学研究科修了。理学修士(数学)。予備校講師から外資系企業の管理職などを経てビジネス研修講師として独立。大手企業・プロ野球球団・トップアスリートなどの教育研修を手がけ、一部企業とはアドバイザリー契約を締結し人材開発のサポートを行っている。さらにSMBC・三菱UFJ・みずほ・早稲田大学・産業能率大学などと提携し講座を提供。2018年には「ビジネス数学インストラクター制度」を立ち上げ、指導者育成にも従事している。テレビ番組の監修やラジオ番組のニュースコメンテーターなどメディア出演も多数。著作は国内累計25万部超。実用書のほか作家として小説も発表しており、多くのビジネスパーソンに読まれている。 BMコンサルティング株式会社 代表取締役 一般社団法人日本ビジネス数学協会 代表理事 国内初のビジネス数学検定1級AAA認定者 国内唯一のビジネス数学エグゼクティブインストラクター

 

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