ビジネス数学の専門家、深沢真太郎です。
前回の記事。
お読みいただいた皆様、ありがとうございます。
まあ流れ的に、次はこうなるわけです。
『じゃあ「積分」っていったい何なのよ?』
そこで、今回も積分法を学んでいない中学生でも理解できるような“曖昧さ”で、
ビジネスパーソンの皆様に高等数学を感じ取っていただければ幸いです。
ぜひ遊び心をもってお付き合いください。
さっそくですが、微分を説明した前回と同じ設定をします。
あなたの仕事に対するモチベーションはどのように変化してきたでしょう?
A 「モチベーション? そんなのずっと変わんねえよ」
B 「モチベーション? ちょっとずつ上がってきたところかな」
C 「モチベーション? 急上昇っす!」
ここで重要な設定を。
ビジネスパーソンはモチベーションの高さと成果が比例するとします。
現実はそうでないこともありますが、ここは理解のためのもっともシンプルな設定をすることにご理解ください。
Aはずっと変わらないわけですから、成果もずっと一定で推移してきた。
BとCは上昇している。つまり成果は一定ではない。
さらに、その成果の増え方もおそらく違いがある。
そこでこの「成果の量」をどうやって表現しようかと考えるわけです。
難しいですね。
そのとき、長期的に捉えていた成果の量を、
超スーパーウルトラ短期的(!?)に捉えてみましょう。
つまり、とんでもなく細かく捉えるのです。
イメージとしては1日ごとにどれくらい成果を出してきたか。
Aは1日ごとの成果はずっと一定。
Bは1日ごとの成果が少しずつ増えてきた。
Cは1日ごとの成果の「増え方」がどんどん増えてきた。
そしてここが重要。
長期的な成果とは、この1日ごとの成果の積み上げと考えることができないでしょうか。
ビジネスパーソンの皆様なら実感としてあるかと。
1日ごとという単位で細かく分けて量を捉えることで、全体の総量を表現することができます。
この考え方を、かつて数学者は数と論理でモデル化しました。
細かく分けて積み上げることでそれが可能だとわかった。
だから、積分するという表現になる。
あなたはこれまで、たくさんの成果を残してきました。
その成果の「合計」は、毎日コツコツ積み上げてきた成果の合計と考えられます。
あなたの頑張りは、数学で表現できるものなのです。
ビジネスをしていて、多い・少ないを量的に把握したいこともあるでしょう。
しかし、現実はなかなか量で表現することが難しいものもあります。
そんな量をどう把握するかを科学するのが積分の役割。
数学って、以外とビジネスパーソンの身近にもあるんですよ。
私はビジネス数学をアカデミックな内容にするつもりはないので、このくらいにしておきます。
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