ビジネス数学の専門家、深沢真太郎です。
企業研修などでビジネスパーソンとお会いすると、感じることがあります。
数字が苦手なビジネスパーソン
耳障りのよい言葉を好むビジネスパーソン
「具体的には?」というツッコミを嫌がるビジネスパーソン
これらの根本は同じではないかと。
「数字が苦手」は文系出身だからではなく、具体的な言語で考えたり表現したりすることへの抵抗感なのかもしれません。
耳障りのよい言葉を多用する人の心理も、それと同じです。
簡潔に言えば、
具体的にすることへの恐怖
を抱えているのではないかということです。
※人はなぜ具体的にできないのか?
たとえば、「売上をアップさせます」とだけ言って済むのであれば、それが楽です。
しかし、「具体的にどのくらい?」と突っ込まれると数字で説明することになります。
数字はこれ以上ないほど具体的な言語です。
「1千万円増です」と言ってしまうと、1千万円増えなければその人は“できなかった人”と評価されてしまいます。
だから、できれば具体的にせず曖昧なままにしておきたいのです。
「管理を徹底します」
「人材育成に力を入れます」
「品質改善に注力します」
「モチベーションを上げさせます」
「いろいろな施策を検討してみます」
・・・・・・・・・・・
どれも研修中に参加者の皆さんからよく発せられる言葉です。
しかし、私が「具体的にどのくらい?」「具体的に何をするの?」と指摘をすると、
多くの方は言葉を詰まらせてしまうのです。
おそらくこれは能力の問題ではありません。
具体的にすることへの恐怖、面倒くささに負けているのです。
(あるいはそもそもそれをする気がないのかも?)
ただ、言うまでもなくその恐怖に勝てない人が何か成果を出すことは考えにくく。
そういう意味では、ビジネスパーソンが数字を使うようになるためのもっとも高いハードルは、
この恐怖に勝つための勇気や覚悟なのだろうと思います。
今日の某研修でも、私のメインとなるメッセージはこの2語でした。
「勇気」「覚悟」
腹をくくって、具体化しましょう。
腹をくくって、数値化しましょう。
腹をくくることもなく、うまくやろうなんてムシが良過ぎると思いませんか?
【ビジネス数学カフェ 201704027 Vol13】
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