某社主催の研修に登壇。
テーマは「管理職１年目からの数値化マネジメント」
いわゆるマネジメントと呼ばれる仕事においてどう数字を活用するのか、基本から学べるプログラムであり、様々なビジネスセミナーや企業研修に採用されております。
この日もいつも通り「数字の活用」をテーマにして管理職（あるいはその候補）の皆様と楽しく学びました。
しかしながら、いつも思うことがあります。
それは参加いただく管理職の皆様は「数」ではなく「人」で悩んでいるなということです。
例えば参加者からのご質問。
この研修の主題は「数字」です。
ですから講師はできれば「数字」についてのご質問を期待します。
しかし実際は、このようなご質問が多い傾向があります。
今日の内容とは少し論点がずれてしまうかもしれませんが、私の部下に女性が２名いまして、その２名がとても仲が悪く難しい関係になってしまって…
どのようにチームとしてまとめていけば良いか…
なるほど。
しかし正直に申し上げれば、この質問は私の専門外です（笑）
でもこの方は私にこの質問をしてくださいました。
この事象に対する解釈は２種類あります。
①深沢講師なら専門外でも何かヒントを持っているのではないかという期待があった
②それだけ「数」ではなく「人」で悩んでいる
①だとしたら、とてもありがたいことです。
もちろんこの場でも、私なりの私見をコメントすることでヒントに変えてくださっていました。（感謝）
それよりも重要なのは②の視点です。
ビジネスパーソンの悩みにおいて、私の提唱するビジネス数学などなんと無力なことでしょう。それが現実です。
みんな「数」で悩んでいるのではありません。
みんな「人」で悩んでいるのです。
では「数値化マネジメント」が全く必要ないかというと、そうでもなかったりします。
やはりスキルとして、ちゃんとした型は持っているに越したことはありません。
「数」という無機質なものと、「人」という血の通った生き物。
このあいだをどうバランスを取っていくかがこの仕事の醍醐味であり、極めて難易度が高い教育テーマである所以です。
便利な言葉を使うなら、人間力がとても必要な仕事となるでしょうか。学習者に何かヒントを持っているのではないかという期待を抱かせる存在でいないといけませんね。
今日もそんなことを思いながら、参加者を送り出しました。
ぜひ現場で輝いて欲しいと思います。
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