ビジネス数学の専門家、深沢真太郎です。
いわゆる学生数学の話をたまには。
ある子供が「数学の問題が解けない」とします。
なぜ解けないのでしょう。
つまり、「数学の問題が解けない」という問題を数学的に考えてみようかと。
まず、「解けない」の定義から始めます。
「解けない」とは「正解を求められない」としましょう。
続いて、正解を求められない理由はいくつあるでしょう。
①解き方がわからないから
②解き方はわかるがどこかでミスをしたから
では①の理由をさらに因数分解しましょう。
①−1 解くために必要な知識がない
①−2 そもそも問題の読解ができない
いろんな整理やロジックツリーがつくれるテーマですが、今回はこのあたりにしておきます。
私が問題視(重要視)しているのは、①−2のほう。
その問題が何を要求しているのか。どういう構造をしているのか。
もっとシンプルにいえば方程式の問題なのか、幾何学の問題なのか、関数の問題 なのか、……
そういったものをまず読み解くこと。
それができないことが、数学の問題が解けない大きな理由ではないかと思っています。
その証拠に、多くの教育現場で子供たちから聞こえてくるセリフがこれ。
「先生が説明している内容は理解できるんだけど、自分で他の問題をやると全然解けない」
これはつまり、この子の読解力に問題があるということです。
ここ、重要だと思いませんか。
私の専門はビジネス数学なので、ビジネスの話にすこしだけ展開。
どうすれば残業は減るか。
どうずれば生産性はあがるか。
どうすれば新製品は売れるか。
こういったビジネスの問題が“解ける”かどうかも同じことです。
「解き方を知らないから解けません」も困ってしまいますが、
「そもそも問題の中身が理解できません」も困ってしまいます。
本やセミナーで他社の事例を教わり、理解できた。
でも、いざ自分の問題になるとどうしていいかわからない。
まさに子供が数学の問題を解けないことと一緒の状況。
数学ではこれを「同型」といいます。
なぜ義務教育で数学の授業があるのか。
親御さんも、教育者も、あらためて本質を掴みたいところ。
「先生が説明している内容は理解できるんだけど、自分で他の問題をやると全然解けない」
こんなセリフをお子さんが言い出したら、危険信号です。
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