ビジネス数学の専門家、深沢真太郎です。
本日で、年内の登壇予定はすべて終了。
企業研修、セミナー、大学での講義、……
今年も楽しくお仕事をさせていただきました。
この1年を振り返って、感じたことがあります。
「数字が苦手」という症状も克服するべきテーマではありますが、
「考えることが苦手」という症状もかなり深刻だなと。
「考えてみよう」と言われても、どうしていいかわからない。
そもそも、「考える」って何をすることなのかがわからない。
口には出さなくとも顔にはそう書いてあるビジネスパーソンを、たくさん見てきた気がします。
おかしいな。。。
彼らだって、入社したときには「論理思考」の研修などを受講してきたはずです。
MECE、ロジックツリー、ピラミッドストラクチャー、仮説、三段論法、……
書店に行けば、「考える」をテーマにした書籍は溢れ、方法論は簡単に手に入ります。
にもかかわらず、「考える」ができない。
おかしいな。。。。
なぜなのだろう。。。。
私の答えはこうです。
「勉強」はしたけれど、「訓練」はしていないから。
たとえばわからないことがあったとき、何でもスマートフォンで調べて済ます人物。(仮に男性だとしましょう)
彼は、自分で考えるという行為などしなくても、
その通信機器から得た「知識」だけで社会人にはなれる。
そこで、(たいてい)1日かけて「ロジカルシンキングの研修」なるものを受講させられる。
なんとなく、「考える方法」がわかった気がする。
しかし、実際の仕事でどう使えばよいかは結局よくわからない。
企業などで人材育成に携わる方なら、「あるある」な話でしょう。
でも、そりゃそうですよ。
そんなの当たり前です。
「論理的に考える」ってのは、使おうと意識してする行為ではありません。
気づいたら自然に使っているものです。
繰り返します。
自然に使っているのです。
素敵な笑顔で接客できる店員は、本にそう書いてあったからできるのではありません。
そういう訓練をしたから、誰に強制されることもなく自然にそれができるのです。
もし私がビジネスパーソンの「論理思考」を鍛えて欲しいと言われたら、
お決まりの「ロジカルシンキング研修」などは絶対にやりません。
そんなことをするくらいなら、
1ヶ月間、毎日ずっと算数ドリルを徹底的にやりなさいと強制します。
そしてその内容を小学生に教えられるよう、
内容を整理して授業計画でも作らせます。
それで十分です。
1日のロジカルシンキング研修よりも、
1ヶ月の算数ドリルのほうがはるかに論理思考は身につきます。
そんな理由もあって、
本日、多摩大学における講義では学生に算数ドリルのような問題をひたすら解かせました。
つまらない授業です。
彼らの出来もヒドい(笑)
でも、遅くとも大学生のときにしっかり訓練をしておかないと、
いずれ彼らは手遅れの状態で「ロジカルシンキング研修」を受けることになるのです。
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