お手伝いしている某大手食品会社さん。本日もDX系の研修をご提供いたしました。
「DX時代のデータ活用人材育成研修」
この研修において私は解決すべき問題を構造化することの大切さを指導しています。極めて重要なメッセージがこちらです。
「構造化とは絵を描くことである」
本日の研修において、私と参加者との対話でここに焦点が当たった時間がありました。大事な会話だったと思います。参加者の皆様が気づいたことは、「絵を描くことの効能」です。
自分自身で整理できる。
課題が明らかになる。
新たな問題が見つかる。
誰かに説明するときに役立つ
誰かから適切な指摘をしてもらいやすくなる
・・・・・・・・
構造化という頭の使い方はデータ分析をする前に必要なものですが、それ以外にも武器になる場面がたくさんあるようです。
考えるときは書きながら、とはよく言われることですが、やはり重要なことですね。
もうひとつ感じたことを言語化しておきます。
ビジネスパーソンの育成やスキルアップを目的にした研修やセミナーというものの内容は、そもそも実態に沿ったものになっていません。
異論のある方もいるでしょうが、私はそのような前提に立って仕事をしています。
学者の作った理論。
コンサルタントが作ったフレームワーク。
素晴らしく尊いものです。
しかし、多くのビジネスパーソンの実態に合ったものにはなっていないのが現実です。
だから講師は理論やフレームワークを教示するだけでは「仕事」をしたことにはなりません。
現実の世界で戦っているビジネスパーソンの苦しみに答えを示すことが仕事。
そのためには彼らに言葉を発してもらい、それを材料にして料理をし、彼らが納得する最適解を示し、仕事で実践させることが仕事です。
しかし彼らに言葉を発するためには素材が必要です。
何も提示することなくただ「質問しなさい」「意見を述べなさい」と求めても困ってしまうのです。
だからまずは素材を提示する必要がある。
それがビジネス書に書いてあるようなことであったり、専門家が語る理論やフレームワークなのです。
そういう意味で、講師がセミナーで語る内容はあくまで「素材」であり、「答え」ではありません。
セミナーの内容はすべて正しいものですが、しかし実態に沿わないものがほとんどです。
そして沿わないとは具体的に何を指すのかを参加者に言語化してもらって、はじめて研修はスタートすると言えます。
———————–
素材を示す
↓
理論と実態の相違を感じてもらう
↓
その相違を言語化して講師に投げかける
↓
講師が答えを示す
———————–
これがビジネスの世界で生きる人を指導するということであり、研修講師の仕事です。
この日の研修は、そんなことをあらためて感じた時間でした。
私自身も成長できる機会をいただいています。
ありがとうございます。
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