トップ > なぜいま「数字にだまされない本」なのか　〜新刊発売記念〜

本日、深沢の29冊目の最新刊リリースです。
書籍の紹介も兼ねますが、それより重要なのは「本書を世に送り出す意義」です。
その点だけでも多くの方に知っていただければと思います。
よろしければ最後までお付き合いください。

『数字にだまされない本』（日経BP・日本経済新聞出版）

これまでビジネス数学に触れてくださった方もそうでない方も、ぜひ読んでみてください。
なぜなら、本書はこれからの時代に必須の基礎リテラシーが短時間で学べるからです。（文庫なので手軽にサクッと読めます）

『ファクトフルネス』という大ベストセラーが出たのは数年前でしょうか。
あなたも読んだおひとりかもしれません。
思い込みではなく事実（ファクト）を確かめてから物事を語ろう。
極めてシンプルに表現するなら、そんなことを論じた１冊です。
あれから数年。
さてあなたは、あなたの周囲は、あなたが属する組織は、思い込みではなく事実（ファクト）を確かめてから物事を語れるようになっているでしょうか。

仕事柄、様々なビジネスパーソンのリアルを目の当たりにします。
弊社に仕事をご相談くださる企業様のほとんどが、「DXの時代に…」という言葉を使われます。
デジタル技術を活用し、価値を生み出す組織だけが生き残る。
そんな時代に活躍できる人材を育成しなければマズイ。
そんな背景からのご相談です。

ビジネスにおいて、ファクトとは数字です。

デジタル技術とは「記録」するツールです。

「記録」とはつまりデータです。

数字を正しく読めるかどうか。
これは現代に生きるすべての人にとって必須の基礎リテラシーと言って良いでしょう。

一方で、それを正しく学ぶ場がこれまで（今も）ありません。
子供の頃は学校で算数や数学を学びました。
全員が、間違いなく、学びました。
しかし現実は「数字が苦手です」とおっしゃる大人（ビジネスパーソン）のなんと多いことか。

リカレント教育という言葉も飛び交う現代。
ビジネスパーソンは10年単位での学び増しが必須になります。
冗談ではなく、人生において何度か大学や専門学校に通うことが常識になるでしょう。

ではそのような大学で「基礎リテラシー」をわざわざ丁寧に教えてくれるでしょうか。
誠に残念ながら、NOです。
もっと専門的なこと、もっと実務に直結すること、もっとこれからの時代を意識した新しいこと、そんなことで授業は展開されるでしょう。
つまり、「数字を正しく読む技術」なんて基本的なことはできる前提でリカレント教育なるものは展開されるのです。
ではそんなビジネスパーソンたちは、いったいどこで「数字を正しく読む技術」を習得するのでしょう。