ビジネス数学の専門家、深沢真太郎です。
最新刊の話題が続きましたので、今日はビジネス数学の話を真正面から。
アカデミックな数学がお好きな方はご存知かもしれませんが、
数学には黄金比と呼ばれる比率があります。
およそ 1:1.6 (5:8)
物が美しく見える比率と言われています。
たとえば身近な例では名刺の縦横サイズもこの比率が多いとか。
さて、私のビジネス数学にも「黄金比」が存在します。
通常
定性:定量=9:1
勝負どころ
定性:定量=1:9
なんのこっちゃ、という感じですね(笑)
たとえばとにかく何でも数字で物事を語り、筋の通らない話はすべて否定する人。
この人は、組織の中でうまく仕事を進められる人でしょうか。
おそらく難しいはずです。
人は「正論」よりも「感情」で動く生き物だからです。
しかし、だからといって定量的な感覚がゼロではさすがに困ってしまいます。
だから、9:1。
これくらいのバランスが、ビジネスパーソンとしてちょうど良いのです。
必要なときだけ“数字アタマ”になってね、ということです。
(深沢さんはまったく逆のことを推奨する人だと思っていました、というコメントをよく頂戴します…笑)
ではその必要なときとは?
ビジネスをしているといわゆる「勝負どころ」は必ずあるでしょう。
重要な意思決定をする場。
大きな金額が動く案件のプレゼンテーションの場。
そんな場では、この「9:1」では困ります。
絶対にミスが許されない局面だからです。
誰かとの人間関係を気にしている局面ではありません。
人からどう思われるか、バランスはどうか、などと考えている場合ではないのです。
そういうときはどうか、その比率を逆にして仕事をしてください。
そしてこのときこそ、しっかりビジネス数学を使いましょう。
とはいえ、あなたも人間です。
ロボットのように仕事をして欲しくないなと。
情熱や泥臭さも、忘れて欲しくないなと。
この「9:1」と「1:9」のバランスがとれているビジネスパーソンを、
私は“美しい”と思います。
だから、ビジネス数学の黄金比。
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