せっかくなので、私が研修プログラムを作る際の方法論を少しだけシェアいたします。
本来はビジネス数学インストラクター養成講座(あるいは認定講師の皆さん向けに)でお話する内容ですが、誰かのお役に立つならと思います。
私はビジネス数学の専門家です。
だから数字の使い方や数学的な思考法をお伝えしたいと思っています。
当然です。
でも、私はこのことをいったん忘れます。
もちろん完全に忘れることはできませんが、それでもいったん忘れます。
忘れて、次のことを言語化します。
極めて具体的に、曖昧さを許さず、言語化します。
1 【誰のための研修か】
2 【その人は今までどんな失敗経験をしてきたか】
3 【その人はどんなときに心がときめくか】
4 【その人が解決したい課題や悩みは何か】
5【その人はなぜその課題を解決したいのか】
6 【その人は5年後どうなっていたいか】
ここまでしてから、ようやく私の専門分野が登場します。
7 【その人の5年後のために、ビジネス数学は何が貢献できるか】
8 【それはその人の課題や悩みをどう解決するのか】
9 【その研修は、その人を本当に幸せにできるのか】
10 【それはなぜか】
これらのプロセスを経て、ようやく新たな研修プログラムの概要が決まります。
あとは細かいこと。
どんなネタで、どんな事例で、どんな順番で、どんなワークで、、、、
そう、とても細かいこと。
概要が決まらないのに、細かいことを決めることはできませんから。
ひとつコツをお伝えするなら、「ビジネス数学」が目的にならないことでしょうか。
「ビジネス数学」はあくまでツール。脇役。
大事なのは、参加者のことを徹底的に勉強すること。
そしてその人たちのことを想像すること。
そしてその人たちの幸福を本気で願うこと。
ご参考になれば幸いです。
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