ビジネス数学教育家・深沢真太郎です。
主な理由は昨日のPRESIDENT-onlineの記事がyahooニュースなどに転載されたためと思われます。
「円周率とは何か」と聞かれて「3.14です」は大間違いである〜それでは答えになっていない〜
https://president.jp/articles/-/36607
私の記事のわりには(笑)とても読まれた記事のようです。
よろしければぜひ。
この記事を読んだと思われる方(知らない方です)からこのようなコメントが。
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「円周率とは何か」の問いで「3.14・・・」は大間違いではなく、正解の一部でしょう。
聞きたいのが円周率の定義だと言うなら、素直に「円周率の定義は何か」と問えば良いと思います。
集客のためインパクトのある見出しにしたのでしょうけど。。
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なるほど。
もしこのニュースレターの読者でこのコメントをされた方がいたら、
まずはコメントありがとうございます。
で、著者からの返答です。
他の皆様にも伝えたいないようなので、このニュースレターで書くことにしました。
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「Aとは〜である」は一般的な定義の表現であり、数学のもっとも基本的な機能である。
すなわち「Aとは何か」が定義を尋ねる問いであることは知性ある人間なら自明なことである。
百歩譲ってそれを知らないとしても、その問いが何を尋ねているのかを確かめる問いをすれば良いこと。
しかし多くの者はそれすらすることなく「3.14です」と反射的かつ機械的に答えるだけ。まさにこれを思考停止と呼ぶのでは?
そのリテラシーは純粋に読解力・思考力の点で大きな問題であることを指摘したに過ぎない。
本質的なことを言えば、数学を学んできた(はず)の大人が、数学的な「問い」に対するその「回答」が数学的でない。
「円周率とは3.14である」という日本語がおかしいこと(問いの答えになっていない)ことに気づけない。
これは教育的に問題ではないのか、ということを指摘しているに過ぎない。
シンプルな要約として、数学を正しく学んだ人間なら「円周率とは何か」という問いに何も考えず「3.14です」と答えるはずがないということ。
どう考えても私の質問表現を問題にする事象ではなく、その質問に対する反応の仕方を問題にすべき事象である。
ちなみに記事タイトルはメディアが創作しているものであり筆者は関与していない。
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なぜこれがとても大事なのか。
皆さんも考えてみてはいかがでしょう。例えば「人材育成」とはなんでしょうか。
例えば「研修」とはなんでしょうか。
・・・・・・・・みたいなことです。
「定義」を確認しないと何が起こるのでしょう。
社員研修を依頼したい。講演会に登壇して欲しい。書籍やコラムの執筆を依頼したい。
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ビジネス数学・ニュースレター 〜深沢真太郎の視点〜
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