【すべての“課長さん”に贈る、8冊目の新刊】
2015年6月中旬 発売予定 どうぞご期待ください!
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“数字力”トレーニングの専門家、深沢真太郎です。
私の本業である企業研修などの場にいると、
数字に強く成果を出している従業員と、
残念ながらそうではない従業員の差がこんなところにあることにも気づきます。
その差とは、
「発言に数字が入っているか否か」
たとえば、「いまあなたの仕事の業績はいかがですか?」とざっくりした質問を投げかけたとします。
このとき、
「ええ、まあまあですよ」
「最近ちょっと厳しくて…」
「順調です!」
といった内容の回答をしてくる従業員がいます。
一方で、
「前年比120%で推移しています」
「目標に対して進捗75%ですから、残り日数を考えれば達成率110%くらいの着地ですかね」
と、こちらが要求しなくても数字を入れて答えてくれる従業員もいます。
不思議なことですが、実際に成果を出しており、以降も幹部候補として成長していくのは後者です。
断言してもよいほど、明確な差となって現れます。
ですから私の研修は新人の配属先を決定するための材料になったり、管理職登用などに活用されたりもします。
それくらい、数字でコミュニケ−ションできるか否かはその人の成果とリンクする重要な能力なのです。
ですから私は研修などでこのようなテーマのワークをさせます。
「“お腹がすいたので、今すぐ何か食べたい”を数字で表現してください」
笑ってしまうようなテーマですが、現場では真剣に考えさせます。
もちろん絶対の正解などありません。様々な数字の使い方がありますから。
でも、もしこういうことが自然にできるようになると、
いざビジネスシーンにおいても例えば「頑張ります!」を数字で表現できるようになります。
実際、ニトリ代表取締役社長の似鳥昭雄氏は「仕事では数字のない会話をしないように」と社員に命じる経営者として有名です。
ビジネスシーンでの「頑張ります!」は上司や経営者には少しも響く言葉ではないことを知っておいてください。
真の「数字力」とは、要求されなくても数字を使ってコミュニケーションができる能力のことと言っても過言ではありません。
深沢真太郎
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数字に強いビジネスパーソンを育てる方法