ビジネス数学教育家、深沢真太郎です。
来年に出すビジネス書の打ち合わせである編集者さんと話していた時のこと。
原稿に書かれている数式やエクセルなどの関数表記をできるだけ排除したいなとご相談。
その相談の意図はよくわかる。
私も苦心する部分だ。
たとえば
=product（ ）
=power（ ）
y=ax＋by
・・・・
慣れている人にとってはなんてことのない表記でも、
そうでない人にとってはこの「字面」だけで心のシャッターを閉じてしまう。
本来はこのような表記だからこそ便利だしわかりやすいはずなのに、
数学に苦手意識のある方はそうはいかない。
実際、私もビジネスの研修においてスライドに（やむを得ず）数式を表記することがあるが、
多くの人が苦笑いしたり、下を向いてしまったりする_笑
決して難しいことを書いてはいないのだが、それでも心がシャットアウトしてしまう。
こういう時、私は思う。
ああ、とても直感的に数学は嫌われているな。
論理的な理由で嫌われているのではなく、
極めて直感的に嫌われているな、と。
雰囲気的に嫌い。
生理的に嫌い。
なんか嫌。
もう、そういうレベル（笑）
ではどうしたら良いのだろう。
教育者としての正しい論述をするならば、
「具体と抽象の違いを幼い頃から理解させるために・・・」となる。
しかしそういうことはいったん脇に置いて、
もっとカジュアルな対策方法はないものだろうか。
私見。
もし数学が嫌われる理由が直感的なものであるなら、
好きになる理由もまた直感的なものではないかと。
雰囲気的に好き。
生理的に好き。
なんか好き。
そういうことだ。
いや、本当にそういうことなんだと私は思っている。
英語表記でなくひらがな表記。
アルファベットはキティちゃんの顔。
教える先生は可愛い猫のキャラクター。
ひょっとすると、
そんなことで解決することなのかもしれないと思ったりする。
専門的な学習においてはそんなこと言ってられないが、
まだ導入フェーズにおける「苦手にさせない指導」においては、
重要なことではないだろうか。
だから私もビジネス研修においては、
数的かつ論理的な内容を、出来るだけ直感的に伝え指導している。
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note 深沢真太郎 ビジネス数学教育家
