ビジネス数学の専門家、深沢真太郎です。
本日はSMBCコンサルティング様で公開講座。
テーマは、「数字の裏まで読む、論理思考トレーニング」
本日もよい学びの場をありがとうございました。
さて、今日は研修やセミナーに参加して勉強しようとする人に知って欲しいことをお伝えします。
本日のSMBCさんのような(ビジネスパーソンが学ぶために参加する)セミナーは、
実は2種類あります。
①リテラシーの訓練
②知識やスキルのインプット
リテラシーという表現は様々な定義があるようですが、
ここでは「読み・書き・考える、といった基礎能力」とします。
この①と②の違いは、例を挙げるとピンときていただけるでしょうか。
①リテラシーの訓練
正しく読む
正確に計算する
論理的に考える
数字で考える
話す
聞く
・・・・・・
②知識やスキルのインプット
マイナンバー制度の◯◯◯◯
プレゼンテーションの◯◯◯◯
マーケティング戦略の◯◯◯◯
財務諸表の◯◯◯◯な読み方
・・・・・・・・・・・
いかがでしょう。
明らかに違うものですよね。
そこで問題。
セミナー参加者がその日、学んだ気分になれるのはどちらか。
実はほとんどが②です。
いままで無かった知識を手にしたから。
知らなかったテクニックを教えてもらえたから。
ちょっとイイ話が聞けたから。
一言でいえば、わかりやすい「成果物」があるからです。
しかし、①のセミナーはそうではありません。
普段は使わないトコロを使わなければならなかったり、
苦手なことを長時間やらなければならなかったり、
「そんなの当たり前だろ」と思えるような内容だったり、
その1日のセミナーでは「できるようになった感」がなかったり。
(まあそんなの当たり前なのですが)
でもね、
そこを逃げていて、「学んだ感」のある②のセミナーばかり行っている人は、
必ずどこかで壁にぶつかってしまいます。
いくらマーケティング理論や最新事例をインプットしても、
いざ現場で仕事をするときは、そのまま使えません。
自社の状況を読み解き、自ら考え、アレンジし、誰かに説明し、・・・
そうしないと仕事は進みませんよね。
②よりも①のほうが大事と言いたいのではありません。
別物だと言いたいのです。
別物である以上、セミナーに参加される方は
「いま自分がどちらのタイプのセミナーに行くべきか」
を考えて足を運んで欲しい。
そして、①のセミナーに行く方は、
そのセミナーだけで変われるとは思わないこと。
そんなこと、あり得ません。
その日からどう行動を変え、継続していくかが重要です。
リテラシーを鍛えるとは、そういうことなのです。
言うまでもなく、私はほとんどが①のセミナーをする人間です。
ですから例えば今日のセミナーでも、
「明日から日経新聞の読み方を私の言う通りに変えなさい」と伝えています。
はたして私に言われた通り素直にやる人がひとりでもいるだろうか……
でも、素直にやる人が結果的には変われるんですよね。
①は行動を変えるきかっけ。
②は知識や技術の習得。
さて、あなたがいま必要なのはどっち?
深沢真太郎
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祝! ベストセラー&ロングセラー
☆数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。
☆数学女子智香が教える こうやって数字を使えば仕事はもっとうまくいきます。
☆そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?
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