数字に強いビジネスパーソンを育てる専門家、
ビジネス数学の深沢真太郎です。
私の預かる研修には、「正解のないワーク」が多々ある。
たとえば、
「富士山頂で牛丼屋をやるとしたら、並盛り一杯をいくらに設定するか」
といった類のものだ。
学生時代の「数学」の感覚のままでいるビジネスパーソンには、とても心地悪いよう。
なぜなら、明確な「正解」がないから。
きっと「白黒つかない」ことが気持ち悪いのでしょう。
なぜこのような正解のないワークが社会人教育には必要なのか。
あらためて説明しておくことにします。
人は、正解がある問題を前にすると必ずある行為をします。
調べる。
答えを調べるのです。
たとえば辞書で調べる。
たとえばインターネットで調べる。
たとえば資料をひっくり返して調べる。
・・・・・
そして、この調べる行為で何かコトを成したと思い込む。
端的に言えば、
自分で考えないのです。
様々な企業研修の現場や、大学など教育機関の現場にいて、
驚くような体験することがあります。
「キミはどう思いますか?」
という私の問いかけに、間髪入れずこう答えが返ってくる。
「わかりません」
驚いた私はそこで尋ねる。
「いや… いまキミは少しも考えていないよね?」
するとこんな返答。
「知らないことですから、答えようがないじゃないですか」
朝の通勤電車の中を眺めれば、
眠っている者、
ゲームに夢中な者、
スマホでLINEに夢中な者、
大丈夫だろうかと思う。
Don’t Think , Feel! (考えるな、感じろ!)
は有名な言葉ですが、
この言葉を使っていいのは、
ちゃんと考えることができる人間だけだ。
だから、私はビジネス数学を使って「考える」ことを強制させています。
だから、ビジネス数学はお勉強ではありません。
「人を創る」コンテンツなのです。
深沢真太郎
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